ねこころです。
中小企業診断士の勉強の真っ最中です。
コロナの影響で試験が実施されるかはわかりませんが、中小企業診断士の申し込み期限が5月8日までとじわじわ迫ってきております。
はむたろう
申し込みをするにあたり、税理士資格保有者については、「財務・会計」が免除されるのです。
そこで、免除の選択をするか否か、今回はこの問題について、書かせていただきます。
中小企業診断士、科目免除は選択する?
一次試験の合格基準
中小企業診断士の一次試験は、7科目です。
1科目100点の、700点満点にて評価されます。
中小企業診断士の合格基準は以下の通りです。
- 総点数の60%以上であること
- 1科目でも満点の40%未満がないこと
したがって、7科目受験した場合には、総得点が420点以上であり、40点未満の科目がないことが条件となります。
免除をした場合の合格基準は?
仮に、免除を申請した場合の合格基準は、通常の合格基準と同様です。
したがって、1科目免除され、6科目を受験した場合には、総得点が360点以上であり、40点未満の科目がないことが条件となるのです。
得意科目については、免除しないほうが有利
したがって、税理士資格保有者が免除される「財務・会計」について、得意である場合、免除しないほうが有利に働きます。
例
「財務・会計」を受験かつ90点GET…残り6科目の平均得点 (420-90)÷6→55点
「財務・会計」を免除することを選択…残り6科目の平均得点 100×60%→60点
よって、免除される科目が得意科目である場合、あえて受験することにより、他科目を助ける効果を生むことが出来るのです。
「免除科目=熟知」とは限らない
ただし、あえて免除科目を受験するには以下の条件が必須です。
- 免除科目について熟知している。
- 短い勉強時間で安定した高得点が期待できる
仮に、免除科目についても勉強が必要である場合、免除科目に使用する勉強時間の分、他の科目に回すことが出来る勉強時間が減少し、資格に合格するという観点からはマイナスの結果へとつながります。
「財務・会計」と税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」はかけ離れている
ここで、税理士資格保有者が免除される「財務・会計」ですが、税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」とはあまりにも内容が異なります。
「財務・会計」
- 財務では、原価計算や意思決定会計などの工業簿記的な要素が強い
- ファイナンスも含まれる
- 分析指標が多数出題
「簿記論」「財務諸表論」
- 商業簿記のみが試験範囲
- 連結などのマイナー・ニッチテーマまで網羅
したがって、税理士試験受験生が「財務・会計」を勉強するとなると、簿記時代の記憶を呼びすましながらほぼ0からの学習となるわけです。
私の選択
以上を踏まえ、私は免除をしないことを選択する予定です。
その理由は、中小企業診断士試験の受験目的である、
- 経営についての知識を浅く・広く身に着けること
- 転職後、クビにならないようにすること
ということに帰結します。
7科目の勉強は恐ろしく大変でしょうが、精進してまいります。
まとめ
今回は、中小企業診断士の免除について、書かせていただきました。
免除の申請は、資格合格への作戦の中で欠かせないものです。
中小企業診断士の試験については、実施の有無など雲行きの怪しいところもございますが、残り僅かの中で、できることを精いっぱい積み上げていきたい次第です。
以上、ねこころでした。
追伸
中小企業診断士の申し込みはらくらくで、拍子抜けました(振込用紙に記入するのみ)。
診断士試験は各年度で科目毎の難易度のバラツキが大きいですよね。同一科目の合格率の年度推移も同様にバラツキが大きいです。免除の良否は終わってみないとわからないですから、基本方針からぶれずに財務会計を受験されるのは素晴らしいご決断だと思います!頑張ってください!
ちなみに、私が受験した平成28年度は初日の経済学や財務会計が優しかった(この2科目で180点ぐらい)のですが、2日目の経営法務と経営システムが過去問では対応できない難問頻出で足切りスレスレ(この2科目で90点ぐらい)でした^^;
コメントいただきありがとうございます!正直まだ過去問まで見ることができておりませんので、とても参考になりました。ばらつきが多いのですね…(;’∀’)気合を入れて、勉強させていただきます!ありがとうございました(^▽^)